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「困った子」は誰の問題か?

「困った子」は誰の問題か?

 
非行や発達障害をはじめ、子どもにまつわる様々な悩みごとの原因は、周囲の大人にあることがほとんどです。

ここで言う「原因」とは「育て方が悪い」とか「環境が悪い」などという表面的なものではありません。そして、親御さんや先生を責めるものでもありません。懸命に子育てをしていてもこれらの悩みが出てくることはあります。

これらの悩みを引き起こすのは”その悩みを悩みだと認識している”大人の心理的背景です。心理的背景とは、その人を無意識のうちに動かすOSのようなもの。私たちが理想の自分からかけ離れた行動を取ってしまったり、目の前の現実が思い通りにいかないことがあるのは、このOSがそうさせているからです。

例えば子どもに関する悩みを抱える親御さんの心理的背景を探っていくと「自分自身に何かを許しておらず、その奥にある恐れが子どもに影響を与えている」ケースや、「子育てを通して夫(妻)に対して『私は頑張っているんだ!』とアピールしようとしている」ケースや、「親自身に”私はダメな人”という自己イメージがあり、できる自分を証明するために問題を創り出している(代理ミュンヒハウゼン症候群※と同様のメカニズム)」ケースなど、様々なものがあります。

※自分以外の身近な存在の病気を創り出す精神疾患。代理ミュンヒハウゼン症候群に治療法はないと一般的には言われますが、親御さんがこの現象を必要としなくなるよう、その心理的背景を処置すれば良いだけの話です。

子どもに関する悩みに対処する時、しつけや行動の制限など子どもに対する表面的な働きかけで解決しようとしがちですが、それではうまくいきにくいです。その悩みを引き起こしている原因、つまり”その悩みを悩みだと認識している”大人の心理的背景を処置しなければ、同じパターンをいつまでも繰り返すことになります。

児童福祉の世界では、『「困った子」は、「困っている子」である』とよく言われます。周囲を困らせる子は、その子自身が問題を抱えていてSOSを発しているのだという発想です。これは本質的ではありません。

目の前に「困った子」が現れているということは、あくまでも「その子に対して困っている自分自身(親御さんや先生など)」に原因(課題)があるということを、教えてくれているのです。