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僕たちは、お金のことだけで悩むことはできない

僕たちは、お金のことだけで悩むことはできない

 
セッションを受けていただいているクライアントさんの中には、程度の差はありますが、「お金」が相談テーマの中に入ることが少なくありません。

そしてお金に関して、理想の状態が実現できていない背景には、ざっくり言うと以下のようなものがあると感じています。

  • 不安や恐れを避けるためにお金を得たいと思っている
  • お金に意味を持たせすぎている
  • お金に対する役に立たない信じこみがある
  • お金を得るために行動していない別の理由がある

 
僕たちは、お金のことだけで悩むことはできません。お金は単なる手段にすぎないからです。
そして、お金に関する悩みや願いの裏に隠れていた本当の想いに気づき、それまでのパターンを変えていくと、ちゃんと現実はそれに応えてくれます。

不安や恐れを避けるためにお金を得たいと思っている

「老後が不安」「万が一何かあったら困る」という理由で、お金をもっと得たい、貯金を増やしたいという方も少なくありません。
しかしお金にかぎりませんが、「何かを避けたい」という思いから目標や願望を持っても、うまくいきにくくなります。

それは、何か目標を達成するための行動を取るとき、その行動の「前提」にあるものが現実化されるからです。

「老後が不安」「万が一何かあったら困る」という理由からお金を稼いだり、貯金するなどの行動を取るとき、その行動の前提には「今、私は足りていない」という欠乏感があります。

このとき、「お金を稼ぐ」「貯金する」などの行動を取れば取るほど、潜在意識下ではその前提にある欠乏感が強化されます。そしてその欠乏感が現実を創造し、お金を稼いでも貯金しても「足りていない」現実を創り続けてしまうのです。

お金に意味を持たせすぎている

お金は単なる交換手段であり、数字にすぎません。
それなのに私たちは、お金に自分の価値をひも付けたり、お金のために本当の自分の想いを無視してしまったり、人との関係よりもお金を優先してしまったりします。

本来は、私たちはお金を使う立場であるはずなのに、いつの間にかお金にその立場を奪われ、いわば「お金の奴隷」状態になってしまいます。

お金に関する悩みは、必要以上にお金に意味を持たせてしまうことから始まります。
(表面的にはお金を稼いでいても、お金に意味を持たせすぎていると、あまり幸福感が感じられなかったりします)

お金に対する役に立たない信じこみがある

「お金は苦労の代償として手に入れるもの」「給料は我慢代」というような信じこみがあると、苦労してがんばらないとお金が手に入らない現実を体験することになります。

さらに、そのように苦労や我慢の代償として得たお金は、苦労や我慢の発散のために浪費してしまいがち(必要ないものまで買ったり、ギャンブルなど)です。

「お金を欲しがることは卑しいこと」という信じこみがあれば、お金を得るために行動しようとしても、潜在意識下でブレーキをかけてしまうことがあります。

そして一方で、「私が自分の好きなことを表現すればするほど、お金が入ってくる」という信じこみを持ち、そのような現実を創っている人もいます。

自分がお金に関してどのような信じこみを持っているか?に気づくことはとても重要です。
自分が持っていた信じこみに気づけば、その信じこみを持ち続けるか?新しい信じこみをセットするか?どちらでも選べるようになります。

お金を得るために行動していない別の理由がある

部屋でじっとお金のことを考えていても、突然お金が降ってくることはありません。
お金を得るためには、最終的には今までと行動パターンを変えていく必要があります。

「こう行動すればお金が得られることはわかっている」のに、その新しい行動を起こしていけない背景には、別の理由が隠れていたりします。

例えば、ご自身でビジネスをされている方などで「セールスが苦手」という方がいらっしゃいます。この時、「セールスをしたら相手に嫌がられるのではないか」という想いが隠れていたりします。

あるいは、「もっと情報発信してお客さんを集めた方が良いのはわかっているが、できない」という方がいらっしゃいます。この時、「情報発信をして目立つようになると、批判されるかもしれない」という恐れが隠れていたりします。

これらに共通するのは、「相手に自分がどう思われるか?」に焦点が当たっており(自分のことしか考えていない)、相手の長期的な幸せや、ビジネスの目標達成(どのように社会に価値を与えていくか?)に焦点が当たっていないという点です。

これはあくまでもひとつの例ですが、「どうして、お金を得るための行動をしていなかったのか?」その背景にある本当の想いに気づき、行動パターンを変えていくことが、現実を動かしていく鍵になります。