あなたは「マシュマロテスト」なるものを知っていますか?

マシュマロテストとは、4歳の子どもの目の前にマシュマロを1つ置いて、「このマシュマロは君にあげる。今から15分間、食べるのを我慢できたら、もう1つマシュマロをあげるよ。もしも15分待たずに食べてしまったら2つ目はあげないよ」と伝えて、その子どもが取る行動とその後の学業成績について調査した研究です。

このマシュマロテストの結果、15分マシュマロを食べずに2つめのマシュマロを手に入れた子どもの方が、15分待たずにマシュマロを食べた子どもよりも、その後、学業成績が相対的に高くなることがわかりました。やがてマシュマロテストは「我慢づよい子が将来成功する」ことの論拠として引用されるようになりました。

今を犠牲にする生き方を一生続けますか?

ただ、この実験の表面的なメッセージだけを受け取って「我慢するのは良いことで、我慢しないことは悪いこと」と決めてしまうと、もし仮に我慢が”目に見える成功”に繋がったとしても、幸福感を感じる人生にはなりにくいでしょう。

一般的にも我慢=美徳と見る風潮はありますが、我慢とは見方を変えれば「将来のために”今”を犠牲にする」生き方とも言えます。

潜在意識は「今を現状維持する」ために働きます。つまり、将来のために”今”を犠牲にしていると、その後も永遠に”今”を犠牲にし続ける人生が続いていくということです。

「将来の(不安を避ける)ために、今、やりたいことを我慢する」ことを意識的にも、無意識的にも選んでいる人は少なくありません。

それが良いとか悪いとか決めることはできませんが、

「そうやってこの先も”今”を犠牲にし続けるのか?」
「その人生を、今後も主体的に選ぶのか?」

と、自分自身に問う機会はあっても良いかもしれません。

幸せな人生に我慢は本当はいらない

とはいえ「我慢しない」とは、やみくもに散財したり、不摂生な生活を送ることではありません。そのような行動は結果的に罪悪感を生み、自分を傷つけます。表面的な行動だけを見ると、それらは我慢の対極にあるものに見えますが、今を犠牲にしているという意味では、本質的には同じものです。

今を犠牲にしない生き方とは、今、この瞬間に自分を満たす選択を主体的に積み重ねていくことです。今、この瞬間に自分を満たし、今、幸せであれば、未来の自分も満たされ、幸せであり続けます。

将来、実現したい理想や得たい成果があったとして、それが心からの願いなのであれば、その実現のために今努力することは我慢と感じないはずです。逆に、今この瞬間に自分を満たしながら目標達成に向けた行動を主体的に続けていれば、その目的を実現するための環境は自ずと整っていくものです。そのために働いてくれるのが潜在意識です。