デヴィッド・R・ホーキンズ著「パワーか、フォースか」の意識レベル理論を実生活で活かす方法をお伝えしています

悲しみの花の後からは、喜びの実が実る。

悲しみの花の後からは、喜びの実が実る。

 
私はさだまさしさんの「いのちの理由」という歌が大好きで、このサイトにも動画を埋め込んで紹介させて頂いているほどです。
この歌の最初から最後まですべての言葉に共感するのですが、その中でも特に素晴らしいなと思うのが、「悲しみの花の後からは、喜びの実がみのるように」という一節です。

この言葉の何がよいかというと、「悲しみの花のあとに、別に喜びの花が咲く」とは言っていない、ということです。
悲しみの花が、やがて、喜びの実を実らせるのだということです。
悲しみの体験も、喜びに変えることができるということです。

これは、私のコーチングを行ううえで最も大切にしていることの一つでもあります。

例えば、トラウマの体験や病気など、私たちは人生において様々な悲しい体験をします。
トラウマ体験のことを話すとき、「トラウマを消したい」と望む方は多く、また技術的にはその記憶の処置をすることは可能です。
病気に対しても、その只中にいると、「病気は嫌だ」「早く治したい」という思いになってしまうのは当然のことです。

しかし、「トラウマは悪いもの」「病気は悪いもの」という言葉には、「私は被害者だ」という心理的な前提がついています。つまり、トラウマや病気を消したいと思えば思うほど、「私は被害者だ」という前提も強化されてしまいます。

「私は被害者だ」という前提が潜在意識の中で強化されると、そのトラウマ体験や病気そのもの以外の場面でも、常に被害者(私は自分の人生を生きていない、人に不本意に影響を受ける立場である)の立場でい続けることになります。このことが結果的に、トラウマの記憶や病気を継続させることにもなります。

逆説的になりますが、「トラウマを消そう」「病気を消そう」とすればするほど、そのトラウマや病気に支配される人生が続いてしまいます。トラウマ体験や病気という悲しみの体験から、喜びを実らすことができる。私が、その喜びの実を実らせる主体である。

この立場をとることが、自分の人生に主体性を取り戻し、自分の幸せを自分で選び、創造していくために重要です。

あなたのこれまでの人生に起きた、悲しみ、痛み、喜びの体験の全てから、喜びの実を実らせることができるのです。