「自分の軸がない」
「ブレてしまう」
このような悩みをお聞きすることがよくあります。
かくいう僕自身も起業した当初、なにもかもうまくいかなくて、ブレまくり迷走しまくっていた時期がありました。
ある先輩経営者の方から飲み会の席で、みんなが見ている前で「出口は一貫性がない。フラフラしてるからだめなんだ!」というお叱りを受けたこともあります。
当時は必死で自分の生き方を模索しているところで、苦しい時期でした。それを周囲に悟られまいとヘラヘラして軽薄に生きていたように思います。そんな自分の痛いところを人前で突かれて悔しく、恥ずかしい気持ちでいっぱいでした。もう、その夜は眠れなかった(笑)
でもふり返ってみると、その迷走してブレまくった時期があるからこそ、今の場所にたどり着くことができたし、必要なプロセスだったとわかります。
ブレることが悪いわけではありません。
「ブレることは悪い」と決めることが”問題”を生みます。ブレる自分を責めることが、意識レベルを下げ、自分のパワーを奪ってしまうのです。
「ブレてしまう、自分の軸がない」と悩まれている方には、僕はいつも
「主体的にブレてみたらよいですよ」
とアドバイスしています。
ブレることを、「自分の軸(中心)を見つけるためのプロセス」と定義することもできるのです。
例えばWEBマーケティングの世界では、大量のコピーや画像、媒体、動線などのパターンをテストして、その中からうまくいったものだけを残し、さらに新しいパターンを追加してテストを重ねていく・・・というやり方をします。
テストせずにうまくいくことはありません。ですが、ビジネス初心者の人ほど「一発で成功しよう」としてしまうんですね。それではうまくいく可能性は限りなく低くなってしまいます。
人生も、それと似たようなものかもしれません。
ブレる時って、テストしてる時なのです。
あちこちにブレてみてはじめて、自分にとっての”成功パターン”がわかるし、あちこちブレる中で、自分の内側にある”ブレない軸”が見えてきます。
だから、今、「わたしはブレてるな〜」と感じている人は、今はプロセスにいるのだと知り、ぶれる自分をゆるしてみてください。
むしろ、主体的にブレることを意識してみましょう。
その生き方、思考パターンを継続していると、ちゃんと【自分がいるべき場所】にもどってきます。