デヴィッド・R・ホーキンズ著「パワーか、フォースか」の意識レベル理論を実生活で活かす方法をお伝えしています

うまくいく人のコミュニケーション〜オブラートに包まない

僕は今回の起業の前にいちど、WEBマーケティングの会社に就職していた時期があります。

 

その会社に入社する決め手になったのが、会社のブログに書かれていた”ある言葉”でした。

 

その記事を書いたのはデザイナーのAさん。Aさんと社長はもともと友人関係で、Aさんが入社する前から、社長から個人的に仕事を依頼されたりしていました。その仕事の依頼がしばらく途切れていた時期があり、1年ぶりに会った時のこと。

 

社長はAさんの持ってきたデザインを見てひとこと、こう言ったそうです。

 

「全然成長してないやん!1年間なにしてたん??」

 

この言葉がAさんはすごく悔しくて、でも実は、自分が成長していないことをAさん自身が誰よりも感じていて、言い返すことができなかった。その後、紆余曲折あってAさんは社長の下で働くことになるのですが、僕はこのエピソードを読んで「すごくいいなあ!」と思ったのです。

 

「全然成長してないやん!1年間なにしてたん??」
という、オブラートに一切包まれていない言葉。

 

相手を貶めたり攻撃するのでもなく、ただ感じたことを率直に伝えられるって素晴らしいなあと。このような関係性に身をおけば僕ももっと成長できると感じました。

 

そしてこの直感はまちがっていなかったと、5年後の今そう思っています。

 

うまくいく人はオブラートに包まない

うまくいく人ほどストレートな表現を好み、想いをオブラートに包まない傾向にあります。考えていること、感じたことをそのまま言葉にする。逆に相手の言葉も裏をかいたり解釈を入れたりせず、そのままを受け取る。また、自分が発した言葉で相手が不機嫌になったとしても、それは相手の”問題”であることを知っていて、その責任を負おうとすることはありません。

 

参考記事:なぜ、相手を怒らせたことの責任を取ってはいけないのか?

 

ストレートな表現をする人どうしのコミュニケーションでは余計なことを詮索したり、気をまわす必要がありません。自ずと話題の内容そのものに集中できるため、展開もスムーズ・スピーディになります。だからうまくいきやすいのですね。

 

逆にうまくいかない人ほど想いを何重ものオブラートに包みたがり、自分から言わずとも相手に”察して”もらおうとします。相手の反応をあれこれ気に揉んだり、相手の言葉に傷つき感を感じたり。”察して”くれない相手に怒りを感じたり。このようなコミュニケーションは、エネルギーロスやストレスを生みやすいものです。

 

ストレートな表現をする[非オブラート/率直型]の人と、オブラートに何重にも包みたがる[オブラート/婉曲型]の人がコミュニケーションを取る時、[オブラート/婉曲型]の人が傷つき感を感じたり、責められているように感じることが起こりやすくなります。人は基本的に、同じコミュニケーション・タイプの人といる方がストレスは少なくなります。そして、うまくいく人はうまくいく人どうしで、うまくいかない人はうまくいかない人どうしで付き合うことになるのですね。

 

僕は人生の前半を長いこと、[オブラート/婉曲型]の人間として生きてきました。だから[非オブラート/率直型]の社長の下で働き始めた時はとてもつらかったのを覚えています。ですが少しずつ[非オブラート/率直型]のコミュニケーションに慣れていくことで人間関係が楽になったり、大切な相手とはより深い関係を築けるようになったと感じています。

 

また人間、よくも悪くも一緒にいる相手から影響を受けるもの。[非オブラート/率直型]の人と付き合う機会が増えることでうまくいく人の思考や感覚を肌で学習できたことも、特にビジネスで成果を出すうえで重要な影響がありました。

 

もちろん[オブラート/婉曲型]がダメで、みんなが[非オブラート/率直型]にならないといけない!ということではなく。

 

ただ、「自分自身がどういう人でいたいのか?」「自分がどういう人でいると、望みを叶えることに役立つのか?」という視点で、自分のコミュニケーション・タイプを主体的に選択することが大切だな、と感じています。