デヴィッド・R. ホーキンズ博士「パワーか、フォースか」で提唱されている17段階の意識レベル研究専門_出口稀一のサイトです

私と仕事どっちが大事なの問題を考える

先日、元厚労省官僚の医師の先生と、サイエンス・スピリチュアルの作家さん(この方はいわゆる“見える”人です)とランチするというなかなか胸熱な機会がありました。その時の話題をひとつ、シェアしますね。

 

人が意志を持って何かの動作を行うとき、その意志決定の0.35秒前にはすでに、脳はその動作を行うための指令を筋肉に対して出していることが明らかになっています。例えばスマホを見ていて何かの記事が目にとまった時、「これを読もう」と意識的に指を動かし画面をタップしますよね。このとき、指を動かそうと意識する0.35秒前にはすでに、脳は指の筋肉を動かす指令を出しているのです。つまり、僕たちは自分の思考によって行動を選択していると思いがちだけど、脳(または潜在意識)が選んだものを自分で選んだと錯覚している、あるいは脳(または潜在意識)に行動を選択させられている、ということになります。

 

[参考リンク]自分たちで判断しているという「錯覚」……人間の脳はなぜ心を作ったのか

 

前述のお二人との会話の流れでこの「脳と自由意志」の話題になったとき、“見える”ほうの作家さんがこんな話を教えてくれました。

 

「こうやって3人で会話をしている時、高次の空間には3人で共有している“意識の場”がある。その“意識の場”はひとりひとりの脳に働きかけ、それぞれの発言に影響を与えている」

 

人は誰かと会話する時、「何を話すか」を自分の意思で決めていると思っています。でも実は、その相手と共有している“意識の場”から脳が影響を受けていて、その脳からの指令によって【言わされている】と、高次の空間を見てみるとそんなことが起きているんだそうです。

 

また、この“意識の場”を介して行われるコミュニケーションは本来、調和の方向に向かいます。ですが、そこにひとりひとりの“自我”が入り込むことによって調和が崩れ、対立が生まれてしまうのだそう(戦争なんかはまさにその象徴だと)。

 

僕自身は、この高次空間にあると言われる“意識の場”そのものを直接見る力はありませんが、脳や心に関するさまざまな実験、研究結果から考えてもじゅうぶんに納得できる話なんじゃないかと思います。

 

私と仕事どっちが大事なの問題を考える

「私と仕事、どっちが大事なの?」

 

このようにパートナーから質問された時、なんと答えるのが正しいかという永遠の(?)テーマがあります。

 

この時ついやってしまいがちなのが、質問に対して直接的に答えることです。

 

つまり、「私と仕事、どっちが大事なの?」という質問に対して

「うーん、仕事かなあ」とか
「一番大事なのは君だよ」とか
「どっちも選べないよ」

こんなふうに質問に対して直接的に回答する人も少なくないのですが、これはかえって火に油を注ぐ結果を招くこともあります。

 

たとえよかれと思って「一番大事なのは君だよ」と言ったとて、「じゃあなんで●●してくれないの?」とさらに聞かれる流れになったりするものだからです。

 

理解しておきたいのは、相手はその質問に対する答えを聞きたいのではないということ。そして、相手との関係をよりよい方向に深めていくためには、質問の奥にある相手の本当の思いをキャッチしてそれに答えていくことが大切だということです。

 

では、質問の奥にある本当の思いとはどんなものかというと、「仕事ばかりで私のことを構ってくれなくて、寂しい」といったような思いです。

 

だから、「私と仕事、どっちが大事なの?」という質問に対する模範回答を示すなら、まず「寂しい思いをさせてごめんね」と伝えたうえで、今後そんな寂しい思いをさせないためにはどうすればいいのか、どんな工夫ができるのかを一緒に話し合っていくことと言えるでしょう。

 

とはいえ、実際問題としてこのような対応ができる人はそう多くないと思います。

 

だから本質的には、「私と仕事、どっちが大事なの?」と質問する側がコミュニケーションの仕方を変えた方が早いです。

 

それはつまり、【本当に言いたいことを言わずに質問によって察してもらおうとするのをやめる】こと。「仕事ばかりで私のことを構ってくれなくて、寂しい」この本音の部分をそのまま素直に伝えるということです。

 

自分の思いや感情を素直に伝えることは、それを人生であまりやってきていない人にとっては怖いことだと思います。

 

気持ちを伝えて相手に受けとめてもらえなかった時に傷つくのが怖い

わがままと思われて嫌われたくない

逆に自分はどうなんだ、と責められたくない

 

こういった思いから人は本音を素直に伝えず、質問によって相手に察してもらおうとします。これらがまさに“自我”の声です。“自我”は生きていれば誰の中にもあるものですが、大事なのはそれに振り回されないこと。

 

だから、あなたにとって本当に大切な相手、お互いに深くわかりあいたいと思っている相手に対しては、本当に言いたいことを言わずに質問によって察してもらおうとするのをやめる。そして、勇気を出して本音の思いや感情を伝えることにトライしてみてほしいと思います。

 

もちろん、時には自分の本音を表現することで離れていく相手もいるかもしれません。それを寂しいと感じることも自然な感情です。でも、人との出会いも別れも「今、一緒にいるべき相手は誰か」が現れているだけで、それらの全てが「調和」の中で起きているのだろうと思います。

 

自分自身と調和し、目の前の相手と調和すれば、おのずとあらゆるものごとが望む方向へと、さらにスムーズに流れていくようになります。