デヴィッド・R. ホーキンズ博士「パワーか、フォースか」で提唱されている17段階の意識レベル研究家_トランスフォーメショナルコーチ®宮川直己(出口稀一)のサイトです

アファメーションで自我を抜き、悟りに至る?

セミナーやセッションで最も多くいただく質問のひとつが「アファメーション」に関するものです。アファメーションとは、なりたい自分になるための言葉による「肯定的な自己暗示」「肯定的な自己宣言」とも言われます。言葉を唱えるだけなので、特別な能力やお金もいらず人気がある手法です。

 

一方で、
「毎日、アファメーションを唱えているが効果が感じられない」
「数日で挫折してしまった」
という人も多いようです。

 

こういったアファメーションの反復・継続がうまくいきにくい理由を考える上では、
「どのような思いを起点にしてアファメーションという行為を行なうか」
に視点を向ける必要があります。

 

アファメーションに限らず何事も、何をやるか(言うか)より
「どのような思いを起点にしてその行為を行なうか?」が結果に影響を与えるからです。

 

例えば、「自分はダメな人間だ。何事にも自信がない」という思いを抱えている人がいます。その人は、ダメな自分を変えるために「私ならできる、私は自信がある!」と何度も自分に言い聞かせる(アファメーションする)でしょう。

 

この時、当然ですが「自分はダメな人間だ。何事にも自信がない」という思いがあるからこそ、「私ならできる、私は自信がある!」と何度も自分に言い聞かせる行為を行っています。逆に、本当に「自信がある」なら、わざわざそれを自分に言い聞かせることなどしない。つまり、「私ならできる、私は自信がある!」と自分に言い聞かせるほど、それは自分に対して「自分はダメな人間だ。何事にも自信がないと思っている」ことを強調・確認していることになるのです。

 

「自分はダメな人間だ。何事にも自信がない」という思いを起点にしてそんな自分を拒否・否定し、他の何者かになるためのあらゆる努力がうまくいかないケースには、このような心理作用が隠れています。

 

アファメーションに取り組む上で大事なことは、
「今、すでに理想の自分だったら、そのアファメーションを自分に何度も言い聞かせ続けるのか」
を自分に問うてみること。

 

そして、
「そのアファメーションをつぶやいている時の感情、感覚は心地よいのか」
を確認すること。

 

これらのいずれかの答えが「No」ならば、そのアファメーションは今のあなたには合っていないのかもしれません。

 

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松波龍源さんというお坊さんと、コテンラジオの深井龍之介さんによる対談で、「念仏」が話題に上っていました。
「仏教を知れば、「悩み」にうまく向き合える」

 

対談の中で、龍源さんは「念仏を唱えることで自分から自我を抜き、悟りに至る」と語っています。

 

僕自身は先にお伝えした理由から、アファメーションの大量反復を推奨してはいません。しかし一方で、アファメーションの大量反復により内的、外的な変化を経験したことがある人も確かに存在します。そのような人たちの中では、龍源さんの言葉に基づくと、念仏と同じプロセスが生じていると考えると説明がつきます。

 

とはいえ「念仏を唱えることで自分から自我を抜き、悟りに至る」のは、龍源さんいわく「アルティメットな人たち」のやり方。

 

特定の言葉を大量反復することに人生の時間を使うよりも、「今、すでに理想の自分である」を起点にして、その自分としてさっさと生き始めた方が、色んな意味で良いことが多いと僕は思います。