デヴィッド・R・ホーキンズ著「パワーか、フォースか」の意識レベル理論を実生活で活かす方法をお伝えしています

図々しい人は意識レベルが高い

豊臣秀吉は、織田信長が本能寺の変で死去した後、たった8年で、日本で最初の天下人となりました。

 

この驚異的な偉業をなぜ、秀吉は成し遂げることができたのか?

 

その理由について、歴史家の加来耕三先生はこう分析します。

 

「秀吉の政権に参加した人たちは、一番エチケットが欠けていた。遠慮もなければ、手段にも配慮がない。
そのような人々が集まった政権だったからではないか」

 

図々しくて成功する人、図々しくてうまくいかない人

ある程度の社会経験を積むと、多くの人が「図々しい人の方が成功している」ことに気づきます。仕事はもちろん、恋愛などにおいてもどうやらそのようです。慎ましく在ることを是とする人から見れば、いまいましく感じることもあるかもしれません。

 

一方で、図々しくて人に疎まれ、ものごとがうまくいかない人もいます。この違いは何から生まれるのでしょうか。

 

「図々しく成功する人」とは、秀吉政権に集まった者達のように遠慮もなく、目的のためには手段を選ばない人。

 

これは、「他人からどう見られるか、他人から批判されないか」ということよりも「目指すゴールにフォーカスしている人」とも言えます。

 

しかしこれは、ゴール達成のために他者から一方的に奪おうとする態度とは異なります。そのようなやり方は、目先の結果を手にするには役立つ時もありますが、長期的には孤立を招き、うまくいかなくなるものです。

 

「図々しく成功する人」は必ず、他者に与えています。

 

秀吉は、織田信長が絶体絶命の窮地に立たされた金ヶ崎の戦いにおいて、みずから敵の追撃を引き受け信長を逃しました。この命懸けの献身によって以後、秀吉は信長からさらに重用されるようになったといいます。

 

意識レベルが高まると図々しく成功する人になる

高い意識レベルの特徴のひとつに
「自分に対するフォーカスがかぎりなく薄い」
というものがあります。

 

  • 自分が人から嫌われないこと
  • 自分が損をしないこと
  • 人と自分を比べて優越感を感じること(劣等感を回避すること)

 

こういったことに無頓着になるので、自ずとゴールに意識が集中し、手段を選ばなくなります。

 

それが時に、日本社会では「図々しい」と評されることもあるかもしれません。しかし一方で、自分が損をしないことにもこだわりが薄いため、自然に相手を思いやり与えることをしています。これが「図々しく成功する人」の特徴です。

 

一方で、意識レベルが下がると、自分に対するフォーカスが強まる傾向があります。

 

すると、

  • 自分が人から嫌われないこと
  • 自分が損をしないこと
  • 人と自分を比べて優越感を感じること(劣等感を回避すること)

 

これらのことを恐れたり、敏感になりやすくなります。

 

その結果、「図々しく、他者から奪う人」もしくは「慎ましいが、ゴール達成に遠回りをしてしまう人」になりがちです。

 

ゴール達成以外のことに意識が分散すれば、それだけ手段を選びやすくなります。そして手段を選ぶほどに、最短距離で進めなくなるのは自然の道理なのです。

 

ゴール達成よりも人から嫌われないことが、自分にとって本当に大切なのか。

 

ゴール達成よりも損をしないことが、自分にとって本当に大切なのか。

 

ゴール達成よりも劣等感を回避することが、自分にとって本当に大切なのか。

 

自分にとっての優先順位を明らかにすることが、理想の人生を最短距離で進むための鍵です。

 

このブログを読んでくださっているあなたには「周りを幸せにしながらどんどん図々しく、望む人生を掴みとっていく人」でいてほしいと、僕は思っています。