宮川直己の意識上昇プログラムは、心理学、脳科学、東洋哲学を統合した独自のパーソナルコーチング・プログラムです。その特徴はプログラムを通じてクライアントの意識・無意識(潜在意識)に直接的に働きかけを行うことです。
具体的には、メタファー、催眠話法、LABプロファイルなどの“言葉の使い方”に関するスキルや、サブモダリティ・チェンジ、アンカリング、ニューロロジカルレベル、タイムラインなどのNLPの基本的な技術やその他の心理技術を統合して使用しています。
私たちは、目の前の現実を見て、私たちの意識の状態が決まると考えてしまいがちです。たとえば「うまくいかない現実」があるから、それを見て「私って何をやってもダメだなあ」と言う意識になってしまうと思ってしまいます。
しかし、実はこの順番は逆です。私たちの”現実”は、潜在意識下で持っている信念や価値観を映し出すかたちで創られています。※これを心理学の用語で「投影」と言います。
つまり「意識(原因)→現実(結果)」という因果関係です。目標達成がうまくいかない人、悩みが継続しやすい人は、その根本原因は意識の状態にあります。
現実がうまくいかないとき、人の意識はどのような状態になっているのでしょうか。ひとつの例を「ニューロ・ロジカル・レベル」という考え方を使ってご紹介します。この考え方のポイントは、より上位の意識レベルが、現実に対して大きく影響するということです。
自己認識 | 私は愛されない人 | 私は価値がない人 |
信念・価値観 | 人は私を愛してくれない | 役に立たなければ、私は認めてもらえない |
知識・戦略 | 愛されるために、自分の想いより”人からどう思われるか?”を優先する | (無意識レベルで)困難な状況(仕事上のトラブル、自分や家族の病気)を創り、役に立つ自分を演出する |
行動 | 自分の思ったことが言えない・言わない | 困難に立ち向かう |
環境 | 安心した関係性が築けない人間関係 | 困りごとがいつも起きている |
私たちは、目標達成や悩みの解消がうまくいかない時、「新しい人間関係を作る」とか「会話のテクニックを学ぶ」など、”環境”や”行動”レベルの努力で現実に変化を創ろうとしがちです。しかし実際のところ、現実に大きく影響するのは自己認識(自分で自分のことを、どんな人だと信じているか?)です。
いくら環境や行動レベルを変えたとしても、「私は愛されない人」「私は価値がない人」という自己認識が変わらなければ、うまくいかない現実はそのまま継続してしまいます。
コーチ・カウンセラーの現場では「傾聴(けいちょう)が大切だ」と言われます。私も長年、この傾聴スキルを大いに活用してきました。
そして今、意識レベル上昇プログラムは「傾聴」ではなく「介入」のスキルによって支えられています。介入とは、人の潜在意識や、さらにその奥にあるメタ無意識など、「人を動かしている心理的背景」に直接変化を創る手法です。
個人差はありますが、介入を行うと、だいたい1〜3回のセッションで変化を体感する方が多いです。なぜなら私たちの”現実”は、潜在意識下で持っている信念や価値観をそのまま映し出しているため、〔結果〕としての現象ではなく、根本原因である潜在意識を直接扱うことが効果的だからです。
現象に対処する | 心理的背景に介入する | |
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対象 | 結果 | 原因 |
具体例 |
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方法 |
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変化 | 一時的に現象はやんでも原因が放置されるため、別の形で悩みが現象化する | 根本原因からパターンを変化させるため、必然的に結果(現象)も目に見えて好転する |
レベル | 表面的・対症療法的 | 本質的・根本的 |
※自傷他害の恐れがあるなど緊急の場合は、まず現象への対処が第一です。そしてその後、その現象を引き起こした心理的背景を根本的に処置します。
逆に何かがうまくいかないとき、その現象〔結果〕だけを解決しようとしてもうまくいきません。例えるなら、鳴っている警報器を叩き壊すようなものです。一時的にはうるさい現象は止みますが、その向こうで警報器を鳴らした原因は放置され、また別の悩みを発生・継続させます。
一見、うまくいかないように見える現実から「あなたの内面の深い部分で、何かがズレているよ」というメッセージを受け取ることもできます。この潜在意識からのメッセージを受け取り、その根本原因を正しく処置することが、物事を本質的に良い方向に動かしていきます。