昨日、目標達成に自信はいらないという記事を書いたところ、質問をいくつか頂きましたので、少し補足したいと思います。
まだご覧になっていない方は、昨日の記事を先にご覧ください。
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「自信がない」と口にする時、私たちは、成功体験を積んだり人に励ましてもらったりして自信をつけようとします。それらの試みが効果を発揮することもありますが、うまくいかないことの方が多いでしょう。なぜなら、「私は自信がない人」という自己イメージを持っていると、潜在意識は、「私は自信がない人」と思い続けられるように現実に作用していくからです。
ものごとをうまくいかせるために、自信は必要ありません。むしろ、うまくいかない原因を「自信がない」せいにしてしまうと、原因の本質が見えづらくなります。
潜在意識のレベルで見ると、物事がうまくいかない原因は、次のいずれかに当てはまります。この原因のどれに当てはまるかをチェックして(複数当てはまることもあります)、その原因を解消すれば、当たり前にうまくいってしまうのが普通です。
「愛されたい」「成功したい」「お金持ちになりたい」という想いを持っていても、「そもそも、そのゴールはどういう状態なのか?」が明確でない人は意外と多いかもしれません。
理想の状態は「何が見えて、何が聞こえて、どんな匂いや肌ざわり、味覚があって・・・」というように、五感でイメージできるように明確にしておくことがポイントです。
またゴールを達成する手順が明確でない場合は、「どうして、その手順を明確にしていなかったのか?(やり方を調べたり、人に聞くなどの行動を取っていなかったのか?」を考えてみると、また別のメンタルの要因が見えてくるかもしれません。
たとえば、「ビジネスで成功してお金持ちになりたい」と思っていても、「人に商品を売りこむのが苦手」というように、ゴールに向かう過程に避けたいことがあり、目標を達成しないでいるケースがあります。この場合も、「どうして、『人に商品を売りこむのが苦手だと思っていたのか?』」という、避けたいことの奥にある想いを掘り下げることが大切です。
たとえば「子どもの引きこもりを解決したい」という願いの奥に、「子どもが引きこもりをやめてしまうと、子どもが自分から離れてしまう。そしたら自分の親としての役割がなくなってしまう」という想いや恐れが隠れていることがあります。
このように無意識に「本当はうまくいきたくない」という想いが隠れているケースでは、アクセルとブレーキを同時に踏みこんでいるような意識の状態になるため、物事がうまく進んでいきません。
この場合も、願いの奥にある想いや恐れに気づき、解消することが必要になってくるでしょう。
「この目標は実現が難しい」「成功する確率は●%」「がんばらないと成功しない」などのような心理的な前提があると、現実はその前提の通りに展開することになります。一般的に言われていること、統計上の数字をあなたに当てはめる必要はありません。「他人が言っていることと、あなた自身」「がんばることと、成功」との間には、本当はなんの因果関係もないのです。
「私は自信がない人」という自己イメージを持っていると、潜在意識は「私は自信がない人」と思い続けられるように現実に作用します。この場合も「どうしてそもそも、”私はうまくいかない人”と信じこんでしまったのか?」を解消する必要があるでしょう。
自己イメージの多くは、幼少期の親子関係の記憶からきています。そして記憶というものは、絶対的なものでも証拠があるわけでもありません。記憶は自由に編集できます。今の自分に役に立たない記憶は、都合の良いようにいくらでも編集することが可能なのです。
「”自信がない”が口癖になっていますが、どうしたらいいですか?」というご質問を頂きました。このような方も多いと思いますので、お答えしたいと思います。
まず「自信がない」を口癖にしている理由はいくつか考えられますが、ひとつの可能性としては、過去に「何かに失敗したことで、バカにされたり叱られたりした」という記憶があるケースがあります。
この場合、「失敗すると、避けたいことが起こる(バカにされる、叱られる)」という因果関係が潜在意識にできてしまっています。そのため、そもそも失敗しないですむよう(失敗する可能性があることにチャレンジしないで済むよう)に、「自信がない」を口癖にしているということです。
先ほど解説した「物事がうまくいかない5つの原因」から見ると、「(2)ゴールに向かう過程に避けたいことがある」に当てはまります。
この他にも、うまくいかない自分をゆるしていなかったり、無意識に誰かを困らせるために「自信がない」と言っているケースもあります。「自信がない」という言葉ひとつにも、さまざまな心理的背景が隠れています。
「自信がない」ことは、あなたがうまくいかない本当の原因ではありません。「どうしてわざわざ、物事をうまくいかなくさせていたのか?」その奥にある本当の想いに気づくことが、実は一番の近道なのかもしれません。
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