グーグルのページでよく目にする「青ボタン」ってありますよね。検索窓のすぐ横にある、虫眼鏡のマークがついているボタンです。
この検索ボタンが「なぜ、この青なのか?」、考えたことはありますか?
この青ボタンにまつわる有名なエピソードに、「41種類の青ボタンテスト」があります。
これはグーグルの社員だったマリッサ・アン・メイヤー氏が、グーグルのページで使う青色のニュアンスを変更する際に41種類もの青色ボタンをテストし、最もクリック率が高かった青色を採用したというもの。その結果、同社には年間2億ドル(240億円)の収入増がもたらされたと試算されています(彼女はその後、39才の若さで米YahooのCEOとなりました)。
WEBマーケティングの世界では、ページ上のボタンが青や赤、オレンジ、緑など何色かによってクリック率が変わることは常識です。でも、同じ「青」だけで41種類ものパターンをテストするような緻密さを実践することは、なかなかないのではないかと思います。
僕はクライアントさんに常々、「怖いこと、恥ずかしいこと、照れくさいことほど思いきってやってみると人生変わります」ということをお伝えしています。
なぜなら行動を起こすプロセスで呼び起こされる「怖い」「恥ずかしい」「照れくさい」といった感情は、現状維持をしたがる(コンフォートゾーンに留まりたがる)潜在意識が、変化に対する抵抗として感じさせるものだからです。
そして最近は、この「怖いこと、恥ずかしいこと、照れくさいこと」に加えて「面倒くさいこと」をやるといいですよ、とお伝えしています。
「こうやったらうまくいく」とわかっていても、それが面倒くさいことだとやらない人が圧倒的に多いものです。だからこそ人が面倒くさがってやらないことを続けていくだけで、ライバルが見落としているチャンスに気づけたり、差別化できたり、誰かを感動させることができます。
うまくいっている人ほど一見地味で面倒くさいことをおろそかにせず、丁寧に取り組んでいることが多いものです。逆に一発逆転を狙い、大きな成果をインスタントに手に入れる方法を求める人はうまくいきにくかったりします。
人が面倒くさがることをやるのに特別な才能はいりません。特別な何かを持っていなくても、人が面倒くさがることを続けるだけで抜きん出ることができるのですから、うまくいく人は「面倒くさいことをやる=楽」だと考えます。
あなたが今、達成のために取り組んでいることにおいて「面倒くさい」と後回しになっていることはありませんか?もしかしたらそこに、現状を飛躍させるチャンスが隠れているかもしれません。