今、経済的な不安を感じていらっしゃる方も多いかと思いますので、これから何回かに分けて「お金」にまつわる僕の経験談をお伝えしていきます。
僕は起業してから3年ぐらい、経済的にずっと苦しい状態が続いていました。当時はWEBマーケティングの仕事をしていたのですが、
「今月、収入が入るか?入らないか?」
「入った、これでなんとかしのげる」
という自転車操業。いつもお金のことを考えていたため身体は緊張し疲れやすく、よく風邪をひいていました。
先の見えない毎日は本当に苦しく不安でしたが、あるとき意識の持ち方を変えてからは流れるようにお金の悩みが解決されていきました。
それはまず「あれ、使ってるのにお金が減らないな」ということに気づく瞬間があり、またある時に「いろんなところからお金が入ってくるな」「また入ってきたな」と感じる瞬間が次第に増えていった、という感じでした。
そのような状況に至るまでに僕がやっていたことを、これから何回かに分けて書いていきたいと思います。
僕がまず初めに考えたことは「お金持ちの人の意識の状態になる」ということです。
それまではガムシャラに働いて(つまり思考や行動で)お金にまつわる現実を変えようとしていました。でも、それではうまくいきませんでした。であれば、その思考や行動のさらに手前にある意識を変えるしかないと考えたのです。
では「お金持ちの人の意識の状態」ってどんなだろう?とさらに考えていくと「お金持ちの人は、今の自分のようにお金のことばっかり考えてないよなあ」と思ったんですね。
これはとても重要なポイントです。
なぜなら、お金の悩みを抱えている人がお金について考える時、それはすなわち「不足にフォーカスしている時間」ということになるからです。そして不足にフォーカスすればするほど「私にはお金がない」という欠乏の思いこみを強化することになり、それが現実に投影し、お金の悩みを維持・継続させます。
お金に悩んでいる人はまず、お金のことを考える時間を減らし、欠乏の思いこみをこれ以上強化するのをやめることが必要なのです。
ではお金のことを考えなくて済むにはどうしたらいいだろう?
この発想から僕がやったことは
(1)家計簿をつける(収入と支出を把握する)
(2)生活レベルを落とす(支出を減らし、バランスを取る)
この2つです。
「なんだ、そんなつまらないことか」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、お金の悩みを抱えている方は家計簿をつけていない方が多いのです(僕の経験的にはほぼ100%。売上に悩まれている事業主の方も、数字をきちんと把握していないことが多いです)。
これは「家計簿をつけていないから無駄遣いが増えて、お金の悩みが発生する」という表面的な話ではありません。
人はお金の入りと出を管理できていないことで「いくらあれば大丈夫」という感覚が得られにくくなり、不安を感じやすくなります。また同時に「お金はコントロールできないもの」という思いこみも育ててしまうことになります。それらの感情や思いこみもまた現実に投影し、お金の悩みを維持・継続させるのです。
だからこそ、まずは収入と支出をしっかり把握してバランスを取ること。そして「いくらあれば大丈夫。なんとか生きてはいける」という状態を作ること。
この状態が作れたら、お金のことをあれこれ考えることをやめます。「今はよくても将来が心配」という方もいるかもしれませんが、この時は、まだ来ていない未来のことは考えない。未来に何が起こるかなんて誰にもわからないのだから「その時はその時で考える」というスタンスで「今は大丈夫であること」に意識を向ける。そしてお金を考える時間を減らしていく。これがお金にまつわる現実を変えていくための基礎の部分になります。
とはいえ、お金のことを考える時間を減らそうとする時、単に「お金のことを考えないようにしよう」と努力してもうまくいきません。
なぜなら「お金のことを考えないようにしよう」とする時、脳の中では
①いちどお金についてイメージする
②お金のイメージを消そうとする
という2段階のプロセスが実行されるからです。
僕たちは「お金のことを考えないようにしよう」と思うたびに、お金のことを考えてしまうようになっているのですね。
ではどうしたら良いかというと、「お金のことを考えないようにしよう」と思うのではなく、意識を“別の方向”に向けていくことです。
この続きはまた、次回に書いていきますね。