デヴィッド・R・ホーキンズ著「パワーか、フォースか」の意識レベル理論を実生活で活かす方法をお伝えしています

「お金を払う時の不安や罪悪感」を調整する2つの視点

お金を払う時に「自分の財布から減る」ことに対する不安や罪悪感を感じることってありませんか?

 

僕自身も、起業したばかりで経済的に苦しかった頃は、そういった感覚が常にあったように思います。

 

お金に関して不安や不足感を抱えていると、どうしてもお金を払う時に「自分の財布から減る」ことにフォーカスしやすく、同時にネガティブな感情が呼び起こされやすくなるのですね。

 

お金にまつわる現実を変えていくためには、この「自分の財布から減る」感覚、お金を払う時の「嫌〜な感じ」を調整することが大切です。

 

なぜなら「自分の財布から減る」感覚、お金を払う時の「嫌〜な感じ」をくり返し感じるほど、「私には足りない」という不足感が強化され、現実に投影するからです。

 

お金を払うことに不足感や罪悪感が紐づいていると、当然、人にお金を払ってもらったり、お金を受け取ることにも抵抗を感じやすくなります。その抵抗が、お金が入ってくることを自ら止める根本原因となることは少なくありません。

 

ということで今日は、このお金を払う時の「嫌〜な感じ」「自分の財布から減る」という感覚を調整するための2つの視点について、僕自身が実践し、効果を体験してきたことをふまえてお伝えしていきますね。

 

(1)受け取る相手にまで視野を広げる

自分の財布のことだけを見ていると、お金を支払った時、当然お金は減ります。

 

そんな時、お金を受け取った相手にまで視野を広げてみると、また違った見方や感情を得ることができます。

 

ひとつ具体例をお話ししますね。

 

僕は先日、伊豆の河津桜を見にいきたいと思って、日帰りツアーに申込みをしていました。でもコロナウイルスの心配があったので、今回は泣く泣くキャンセルしたのです。直前のキャンセルだったこともあり、2万円ぐらいの参加料金に対して、5千円ちょっとのキャンセル料金がかかりました。

 

このとき自分の財布だけを見ると「うわー損した」という想いが生まれてくるかもしれません。

 

ここで、このお金を受け取った相手にまで視野を広げてみるのです。

 

「今回のコロナウィルスの問題は、旅行業界や観光業界にとって大打撃に違いない。そんな状況だったら、このキャンセル料だけでも入ってきたら、少ないけどちょっとは嬉しいかもしれない」

 

こんな視点を得ることもできます。

 

自分の財布だけを見て「うわ、損した」と感じていた時と比べて、受け取る相手にまで思いを馳せることで、また別の感情を感じることができるんですね。

 

同じように、日常の買い物をする時、税金を払う時にも、このお金が店員さんだったり同じ日本に住む誰かに直接、間接に渡り、その人の幸せや癒しにつながることを想像してみます。

 

すると、

「お金は減っていない。ただ循環しているだけ」

「自分の払ったお金が誰かの喜びや癒しにつながっていること」

が見えてきて、お金を払う時の不足感や不快感をふっと軽くすることができるのです。

 

この時に「自分の財布から減った」というネガティブな感覚がゼロにならなくても大丈夫です。

 

受け取った相手に思いを馳せることで10%でも20%でも、お金を払う時のネガティブな感覚が軽くなったらOKと考えてください。

 

(2)”お金の定義”を変える

ここで、ひとつ質問です。

 

あなたにとって、お金とは、何ですか?

 

「物やサービスを交換する手段」

「多ければ幸せになれるし、少なければ不幸になるもの」

「多ければ自分に自信が持てるし、少なければ劣等感を感じさせるもの」

 

人によって様々な答えが返ってくると思います。

 

このように、僕たちは自分でも無自覚のうちに、あらゆるものごとに対する「定義」を持っています。

 

そして、そのものごとをどのように定義しているか?によって呼び起こされる感情が変わり、思考や行動が変わり、現実に影響を与えています。

 

つまり、行動や思考、感情の手前にある「定義」を変えることで、現実も変えていくことができるのです。

 

お金を支払うことに対して罪悪感、不安、ストレスなど、ネガティブな感情を感じやすい人は、お金に対する定義をこう変えてみることもできます。

 

お金とは、「ありがとう」を物質化したものである。

 

そしてお金を払うたびにその都度、この定義を思い出すようにしてみてください。

 

お金とは、「ありがとう」を物質化したものである。

 

「ありがとう」を物質化したものとは、他にわかりやすい例をあげると「花束」なんかもそうですよね。僕たちは、「ありがとう」という想いを込めて、花束を渡したりします。

 

これと同じように、コンビニで、カフェで、クリーニングで、小さな花束を渡すような想いをこめてお金を払ってみましょう。

 

「ありがとう」という想いを込める時、その支払いと同時に(または前後に)自分が受け取ったものや体験に思いを馳せることができます。

 

支払いをする時にその都度、Pricelessな豊さを受け取っていることを思い出すことで「私は今すでに、豊かである」という感覚を育てていくことができます。

 

今、置かれている現実のままで「私は今すでに、豊かである」という感覚を育てていくことが、お金にまつわる現実を動かすもっとも重要な鍵となるものです。