相手の想いも自分の想いも等しく尊重し、伝え合い、わかりあうアサーティブコミュニケーションであなたの問題解決をサポートします

周りの人の意識レベルが低く見える時には

潜在意識や心理学、スピリチュアルなどを学び始めると「周りの人の(意識)レベルが低く見えてしまう」ということは、多くの人が体験する”あるある”のようです。

 

「自分はわかっている」けど、「あの人はわかっていない」という選民意識のようなもの。

 

僕自身もそのような時期がありました。それまで一緒にいた人たちが「話が合わないな」「レベルが低いな」と思えて、ちょっとしたストレスを感じたりしていました。

 

ちょうどそれは、僕がコーチとして活動を始めた頃。そして同じ時期に、ある先輩コーチの方(Aさんとします)とご縁があり、仲良くしてもらうようになりました。Aさんは本も出版したりしてすでに活躍されていて、僕も以前から一方的に知っている方でした。尊敬もしていましたし「いつかその人のようになりたい」という憧れもあり、仲良くなれた時は不思議な気持ちと嬉しさを感じていました。

 

でも、そのAさんと話をしている時にひとつだけ気になることがありました。

 

それは、コーチ仲間の話題になった時にAさんが「あの人は意識レベル低いから」とたびたび口にしていたことです。その言葉を聞くたびに、僕の中で小さなひっかかりを感じていました。

 

「自分は何にひっかかっているんだろう・・・」そう自分に問いかけていて、ある時気づきました。

 

「他人を見て、その人の意識レベルが低いと裁きたくなるのは、自分自身の課題だよね」と。それを尊敬するAさんがやっていたことに、僕は違和感を感じていたんですね。

 

そうやって自分自身をふりかえると、言葉には出さずとも僕も同じように誰かのことを裁いていたな、と気づきました。

 

違和感を感じていたAさんの姿は、僕自身でもあったのです。

 

それが正しいとか間違いではなく「じゃあ、自分はどういう人でいたいのか?」と考えると、やっぱり僕は、意識レベルを誰かを裁くために使いたくないな、と思いました。

 

そうやって自分が無意識にやっていたことに気づき、変えると決めると、とても驚いたことがありました。それまで「この人意識レベル低いな」と感じていた人に対して「この人はなんて意識レベルが高いんだろう」と感じられるようになったのです。

 

結局、誰かを見て「この人は意識レベルが低い」と感じるのは、自分自身が低い意識レベルに下がっているからそう見えるだけなんですよね。やっぱり「他人は人の形をした鏡」で、自分を投影させているだけなのです。

 

他人をあれこれ裁くことをやめれば、自然に相手の素晴らしさが見えるようになるし、自分自身も心地よくいることができる。それを強く思い知らされた体験でした。

 

結局、Aさんとはしばらくしてお互いのエネルギーが合わなくなったことを(おそらくお互いに)感じて、自然に距離ができていきました。

 

ただ、Aさんに出会うまでは、僕は自分の気持ちあまり言葉にしないタイプで、まともに友達と喧嘩もできない人間でした。でも、Aさんに対しては自分の感情をストレートに伝えて喧嘩をしたり、悪いと思ったら謝るということを
初めて経験させてもらえた方でもありました。それ以外にもたくさんの学びと成長をくれた方であり、僕はとても感謝しています。

 

これからまたお互いが一致するタイミングがくれば、もう一度関われる時がくるといいなと思います。