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生まれつき脚の速い人が勝つんじゃない

立教大学経営学部教授 中原淳先生のツイッターより。
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今日は、僕がコーチングで起業して一定の成果を収める上でターニングポイントになった出来事についてお話ししたいと思います。

 

2016年、コーチング技術を学んだ僕は、異業種交流会に行ってお客さんになってくれる人を探そうと考えていました。福岡市役所を退職したあと、過去の人間関係をすべて捨てて上京していた僕にはそれしか方法が思いつかなかったからです。

 

それで手当たり次第に交流会を検索し、行けるものは全て参加しまくっていましたが、ろくにビジネス経験もなく何も成し得たことのない僕は誰からも興味を持たれませんでした。名刺交換をしても語れるものがなく、当然、お客さんになってくれる人も現れず、自分の薄っぺらさをつきつけられることばかり。そんなことをくり返しているとだんだん足も重くなります。

 

当時、新橋駅の近くでそういった交流会がよく開催されていたのですが、参加料金も事前に支払い、当日時間に間に合うように駅に着くのに会場にどうしても入れない。新橋駅で電車を降りたのに、そのままホームの反対に行って逆方向の電車に乗って帰宅したことも何度もあります。

 
こんな調子ですから、起業したといいながらコンビニの夜勤バイトでギリギリ食いついないでいたのが実情でした(それも恥ずかしくて周囲には隠していましたが)。

 

でもある時、恥ずかしくてみじめな自分から逃げ続けていたら本当にダメになると思いました。

 

「今の自分はいかにして恥をかけるかが目標なんだ」
そう思ってみたら、また少しずつですが動けるようになりました。

 

とはいえ、それでいきなり状況が変わるわけではありません。交流会に行っても相変わらず誰にも興味を持たれないし語れることは何もなく、売上も上がらない。帰る道すがら、今日も何もなかったな、何もしゃべれなかったな、みじめだったなと思いながら
「でも、今の自分はいかにして恥をかけるかが目標なのだから、今日はひとつ目標を達成したんだ」
そう自分に言い聞かせていました。

 

そんな日々が2ヶ月ほど続いた頃です。ある時、参加した異業種交流会で「自身の専門分野でセミナーを開催してくれる講師を募集します」というアナウンスがありました。

 

集客は交流会側でやるので講師はその場に行って話すだけでいい。セミナーの参加者にビジネスのオファーをしてもいい。ビジネス経験者ならわかると思いますが、またとない条件でした。面接の当日、僕は風邪で体調を崩してしまったのですが、絶対にこのチャンスを逃したくないと思い風邪薬と一番高いユンケルを飲んで這うようにして出ていったのを覚えています。

 

結果的に講師として採用いただけることになり、そこから2ヶ月に一度、潜在意識の活用法を解説するセミナーに登壇できることになりました。そこから少しずつ、セミナーを聞いたお客さんがセッションに申し込んでくれるようになり、実績ができたことで自分のホームページからも集客ができるようになりました。

 

このセミナーは3年ほど続けましたが、僕の起業人生において本当に大きなターニングポイントとなる出来事だったと思っています。このチャンスに出会えなかったらビジネスの結果が出るまでにあと1、2年は時間がかかったかもしれないし、その間に挫折していたかもしれません。

 

ここであなたにお伝えしたいのは「異業種交流会に行きましょう、そこで講師のチャンスをつかみましょう」という話ではありません。

 
とにかく一歩を踏み出す勇気を持ってください、ということです。

 

新しいチャレンジをする時は最初は誰だってこわいし、失敗するかもしれないし、恥をかくかもしれません。でも、そこを通らないとスタートラインにも立てないのです。

 

コーチとして起業して7年が経った今、何かしらのビジネスコミュニティに参加すると、7年前の僕のように小さくなっている人に出会うことがあります。きっとその人が感じているであろう思いを、昨日のことのように僕もよくわかるよ、と思います。

 

その人と僕との間に決定的な違いがあるわけではないのだと思います。ただ、僕が7年間早く一歩を踏み出したという事実があり、恥をかいてもやめなかっただけ。

 

これは起業に限った話ではありません。仕事全般、恋愛や婚活、あるいは「自分が望む生き方をする」という抽象的なゴールにおいても早くスタートした人が勝つ。この「勝つ」というのは人との比較ではなくて、自分が人生において本当に欲しているものを手に入れる、という意味です。