相手の想いも自分の想いも等しく尊重し、伝え合い、わかりあうアサーティブコミュニケーションであなたの問題解決をサポートします

【後編】軽く扱われる人の話し方、一目置かれる人の話し方

【前編】軽く扱われる人の話し方、一目置かれる人の話し方の中で、「軽く扱われる人の話し方」として次のような例を紹介しました。

  • おおげさなあいづちやお辞儀、ヘラヘラと作り笑顔をする
  • 間違いを指摘された時などにムッとする、笑ってごまかす、目が泳ぐなどの防衛的な反応をする
  • 人に何か尋ねられた時に「あっ」と言って話す
  • 身体が緊張している、呼吸が浅い、声が上ずる
  • 語尾が不明瞭だったり、尻すぼみになる
  • わかっていないことをわかっているふりをして言葉をつなぐ(声のトーンが不自然になる)

 

こういった話し方の癖がある人は、一つでもできることから改善していくと対人関係に良い影響があります。

 
具体的には、
 

  • おおげさなあいづちやお辞儀、ヘラヘラと作り笑顔をする
    あいづちや笑顔、お辞儀は大切ですが軽く扱われやすい人は意識的にやや減らす
  •  

  • 間違いを指摘された時などにムッとする、笑ってごまかす、目が泳ぐなどの防衛的な反応をする
    ネガテイブなツッコミが入っても平然と対応できるようリハーサルしておく
  •  

  • 人に何か尋ねられた時に「あっ」と言って話す
    こちらの記事をお読みください
  •  

  • 身体が緊張している、呼吸が浅い、声が上ずる
    呼吸を深く、体の力を抜くことを意識して低い声でゆっくり話す
  •  

  • 語尾が不明瞭だったり、尻すぼみになる
    短く話す、結論から話す、語尾まではっきり発声する
  •  

  • わかっていないことをわかっているふりをして言葉をつなぐ(声のトーンが不自然になる)
    自分の考えがまとまるまで黙る、わからないことはわからないと言う
  •  
    上記のような話し方を意識すると良いでしょう。

     
    また、
     

  • 武道家やフィギュアスケート選手のような美しい姿勢や所作を意識する
  • 服装や身だしなみに気を使う(ボサボサの髪やシワシワのシャツはNG)
  • あごを引き、覇気のある表情(写真撮影の時のように軽く表情筋に力をこめる)
  • 相手のペースに飲まれない。相手が早口で話す時ほどこちらは一呼吸おいてゆっくり喋る
  •  
    といったような話し方やふるまいも、対人関係の悩みの解消に良い影響があります。

     

    自分で自分を軽く扱うのをやめる

    そしてここからは、より本質的で重要な話をしたいと思います。

     
    人間関係には「自分対自分の関係が、自分対他人の関係に投影する」 という法則があります。

     
    自分で自分を馬鹿にしたり軽く扱っていれば、他人からも馬鹿にされたり軽く扱われる。逆に自分に誇りを持って大切に扱っていれば、他人からも敬意を払われ大切に扱われるということです。これは仕事や恋愛などあらゆる人間関係において共通する法則です。

     
    たとえば 「既婚者ばかりに声をかけられる」 という女性がいますが、そのような人は男性に 「この女性は自分のことを 大切にしてなさそうだから不倫関係でも受け入れてくれそう」 と感じさせているケースも少なくありません。

     
    仕事においても恋愛においても軽く扱われることに悩んでいる人は、まず何よりも「自分自身を大切に扱う」と決めることが大切です。

     
    具体的には、

  • 自分を貶めるような扱いをしてくる人とは 極力つきあわない (友達や恋人でそのような人がいたら嫌だとはっきり伝える、もしくは付き合いをやめる)
  • 自分の未来や人生のために適切にお金を使う
  • 自分がやりたい、やると決めたことを 人の意見や批判によって曲げない
  • 自分ががんばったこと、やり遂げたことを 人と比べたり、人からの評価によって 価値を下げない
  • などのような生き方を少しずつしていくと、 人からの扱われ方も変わっていきます。

     
    またこのように生き方を変えていくためには、自分が大切にしたい価値観を知る必要があるので

  • 自分はどんな生き方をしたいのか
  • 自分はこの人生で何を叶えたいのか、やり遂げたいのか
  • 喜ばせたい、幸せにしたい人は誰か
  • 自分にとっての幸せとは何か
  • という問いかけを日々、自分に対して投げかけていきましょう。

     
    こういった抽象的な質問にはすぐに答えが浮かばないという人も少なくないので、心配しなくて大丈夫です。ただしそんな人ほど、くり返し自分に問い続けることが大事なのです。

     
    またその答えは、人に自慢できるような立派なものでなくても大丈夫です。どんな本音でも自分の思いを認めることが、自分を大切に扱うことの第一歩になります。

     
    今日、お伝えしたことを行動に移すには最初は勇気がいると思いますが、人生は一度きり。自分を誇れる生き方を取り戻すために、初めの一歩を勇気を出して踏み出してほしいと思っています。