「わがままに生きよう」というメッセージを見かけることがあります。
我がまま
我があるまま
我があるままの想いと言動を一致させること
そのためには閑かに自分の内側に耳を傾けることが必要で、そこで聞こえてきた内側の声と自分の言動を一致させることは慣れていないと、とても勇気のいることだったりします。
僕も長いこと、 外側の現実や「人からどう見られるか」に意識を取られて、自分の内側の想いや感覚を無視する生き方をしてきました。
コーチングと出会ってからは、少しずつ自分の内側の声にも耳を澄ますようになったけど、そこを大きく開かなかったのはやっぱり怖かったからです。大切な人を傷つけることが。
このブログを読んでくださってる方は僕の投影なので、きっと自分が傷つくよりも人を傷つけてしまうことの方が怖くて、人を傷つけてしまうぐらいなら自分の想いは後回しでいい、そう思っている方も多いんじゃないかなと思います。でも、そうやって相手を思いやる優しさは美しくもあるけれど、自分にとっても相手にとっても可能性を狭めてしまうことでもあるのかもしれません。
僕は35歳の時に男性として生きることを決めて、
手術して
ホルモン投与を始めて
戸籍を変えて
仕事も辞めて
それらをまとめて親に事後報告したもんだから、まあ両親は取り乱しましたし見ている僕もつらかったです。
でも、それを乗り越えたからこそやっと、そこから僕は自分らしい人生のスタート地点に立つことができたと思うのです。
そして母親はというと、僕のセクシュアリティのことを友人に言いふらしまくってるらしいのですが(おい)母の気持ちを理解してくれたり僕の生き方を応援してくれる人もいるようで、それによって母自身の世界が広がったり、味方でいてくれる人の温かさを感じたり、経験できていることがあるんだなあと感じています。
本当の自分の想いに耳を傾けてその想いのままに生きようとする時、もしかすると、誰かを傷つけてしまうことがあるかもしれない。でも、もしもそうなったとしても自分も相手も、そのプロセスを乗り越えて最善の未来へ向かうことができる。
そう信頼することが、自分にとっても相手にとっても人生を豊かに経験するための可能性を広げてくれるんじゃないかと思います。
我があるままの想いと言動が一致している人には、パワーが宿ります。そのため現実的にも物事がうまくいきやすくなったり、人に対する影響力も強くなります。
そんな人は存在しているだけで周りの人を自由にするので、自然に人が集まり、愛されます。
だからますます我があるままに、想いのままに生きられるようになります。
・・・とはいえあなたの身近にも、一見わがままに生きてるように見えるのに現実的にもうまくいってるようには見えないし、生きづらそうに感じる人っていませんか?そんな人を見るほど「あんな人になってはいけない(なりたくない)」と感じ、自分のわがままを封じている人もいるかもしれません。
わがままに生きるほど幸せになる人と、そうでない人は何が違うのか。
僕以上にわがままをやりまくって幸せに豊かに生きている人を見ていると、共通する5つの思考パターンがあるように思います。
それは、
・人に期待しない
・人の問題を引き受けない
・人を性悪説ではなく性善説で見ている
・「できるからやる」のではなく
「やりたいからやる」で動いている
・自分の不完全さを受け入れている
この5つです。
わがままに生きつつ幸せや豊かさを実現している人は、人に期待をしていません。
他人には他人の意志があり、自分の思いどおりに人は動いてくれるとは限らないこと、人をコントロールすることはできないことを受け入れているのですね。これ、言葉にすると「そらそうよね」と感じる方も多いかもしれませんが、意外に難しいことだったりもします。
僕自身もつい無自覚のうちに人に期待して勝手にがっかりしちゃうこともありますが、そのたびに「あ、自分が期待してただけなんだな」と思い出すことで自分自身が楽になれたりします。
逆に、わがままに生きてるのに苦しかったり現実的にもものごとがうまくいきにくい人は、人にものすごく期待していることが多いものです。
誰かに対して「こうしてほしい」と言葉にして伝えることはとても大事なこと。ここは逆に、我慢しないほうがいい。
でも、その伝えたことに対して相手がどのように反応しどのように対処するかは相手が決めることであって、相手にその自由があるので、自分にはどうしようもできないことなのです。それを受け入れずに、相手が期待した通りの反応や行動をしてくれないと怒りを向けたり、傷ついたりするのはジャイアンです。そういった人とは周りの人も付き合いづらいし、自分自身も苦しくなります。
自分にできることだけに集中する
自分にできないことは手放す
これは、人生を生きやすくするためのコツでもあるのですね。
と、ちょっと長くなったので、今日はここまでにしたいと思います。
残りの4つの思考パターンについては、また次回以降に詳しく解説していきますね。