デヴィッド・R. ホーキンズ博士「パワーか、フォースか」で提唱されている17段階の意識レベル研究家_トランスフォーメショナルコーチ®宮川直己(出口稀一)のサイトです

自分に対する「心理的安全性」を高めてパフォーマンスを高める思考習慣

織田信長は、天下統一を目前にして家臣の明智光秀に襲撃され、最期は自害しました。いわゆる「本能寺の変」です。

 

信長は、光秀に厚い信頼を寄せ重用していましたが、その光秀が謀反を起こしたと知った時、「是非に及ばず(仕方がない)」と言い放ったと言われています。

※諸説あります。

 

グーグルによって知られた「心理的安全性」とは

人材育成の領域で近年、特に重要視されている概念のひとつに「心理的安全性」があります。心理的安全性はグーグルが2012年に実施した「プロジェクトアリストテレス」によって注目され、今ではチームビルディングの常識とも言えるほどに広く知られています。

 

心理的安全性とは、個々のメンバーがチームに対して「ミスを理由に非難されることがない」と感じられている状態を指します。

 

ハーバード大学のエドモンドソン教授によると、チームの中でどんな発言や指摘をしても

  • 無知な人間と思われる
  • 無能な人間と思われる
  • チームや他者の邪魔になる
  • 人の意見を否定していると思われる

といった不安のない組織環境は、心理的安全性の高いチームであるとされています。

 

心理的安全性の高いチームでは、ひとりひとりがリスクを恐れず率直な意見や指摘を述べることができ、このことが個人にとってもチームにとっても生産性の向上をもたらします。

 

自分に対する心理的安全性を高める

心理的安全性は組織開発において用いられる概念ですが、個人の目標達成やパフォーマンス向上にも応用することができます。

 

あなたも、仕事やその他の人間関係において

  • 無知な人間と思われてはいけない
  • 無能な人間と思われてはいけない
  • 相手の邪魔になってはいけない
  • 相手の意見を否定していると思われてはいけない

といった思いから本来、その場面において取るべき行動や発言を選択できなくなることはないでしょうか。

 

これらのリスクに対する恐れを手放し、個々の場面において最適な発言や行動を選択できるようになることで、目標達成のための行動力やパフォーマンスを向上させることができます。

 

そのためには、相手との関係性(外的環境)ではなく「自分自身との関係性(内的環境)」に着目する必要があります。

 

それは、

  • 無知な人間と思われてはいけない
  • 無能な人間と思われてはいけない
  • 相手の邪魔になってはいけない
  • 相手の意見を否定していると思われてはいけない

という、「自分に向けている監視(禁止)」を緩めることです。

 

自分に向けている監視を緩めることには、思考力や集中力を向上させる効果もあります。

  • 無知な人間と思われてはいけない
  • 無能な人間と思われてはいけない
  • 相手の邪魔になってはいけない
  • 相手の意見を否定していると思われてはいけない

といった余計なことをあれこれ考えなくなれば、考えるべきことに思考のリソースを全集中させることができるからです。

 

では、そのためにはどうすればいいかというと

『〜になってはいけない』と恐れていることがもしも実際に起きてしまったら、そのあと何が起こるのか?

を具体的に考えることです。

 

つまり、

  • 無知な人間と思われたら、何が起こるのか?
  • 無能な人間と思われたら、何が起こるのか?
  • 相手の邪魔になったら、何が起こるのか?
  • 相手の意見を否定していると思われたら、何が起こるのか?

これらを具体的に考えます。

 

すると例えば、
「もしも無知な人間と思われても、その瞬間恥ずかしい思いをするだけで、別に問題は何も起こらない」
と気づくことができます。

 

あるいは
「もしも相手の意見を否定していると思われて気まずくなったら、誤解であることをちゃんと説明すればいい」
と、対処法を準備することもできます。

 

これは、恐れていることを想定内にすることともいえます。

 

2005年、当時ライブドア社長だった堀江貴文氏が「想定内」という言葉で流行語大賞に選ばれたことを覚えている方はいるでしょうか。

 

当時のライブドアは、プロ野球の球団新設やフジテレビ買収など、ITベンチャーとして旧来の常識では考えられないようなチャレンジをしていました。そのような時期に、堀江氏は「想定内」という言葉を頻繁に口にしていたのです。

 

人は、リスクを恐れるほどチャレンジが難しくなり、また恐れが現実化した時には動揺し、適切な対処が取れなくなるものです。しかし、考えうるリスクを「そういうこともあるだろう」と「想定内」にして対処を準備しておくことで、何が起きても動じず果敢にチャレンジできるメンタルを育てることができます。

 

信長が本能寺の変に際して「是非に及ばず(仕方がない)」と言い放ったのも、家臣から命を狙われることが「想定内」であったからなのかもしれません。ひとつ判断を誤れば死に直結する戦国時代に、様々なリスクを取りながら天下統一目前にまで権力を拡大した信長と、堀江氏には共通する思考習慣があったとも考えられるのです。

 

ということで、先日は秀吉の話を書いたので今回は信長を題材に書いてみました。

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参考記事:図々しい人は意識レベルが高い

また近いうちに家康の話も書きたいと思います。