デヴィッド・R・ホーキンズ著「パワーか、フォースか」の意識レベル理論を実生活で活かす方法をお伝えしています

人生のストーリーを感じて、主人公として生きる

先日、日本テレビの「深イイ話」で元モー娘の“加護ちゃん”が出てたのですが、ご覧になった方いますか?

 

加護ちゃんがいた頃のモー娘は僕ももろに世代だったので、すごく懐かしかったです。
(ちなみに僕は矢口っちゃん推しでした。。。^^;)

 

加護ちゃんはデビューこそ華々しかったですが、未成年喫煙の問題を起こして以降は、公私ともに沢山の苦労を味わった人生だったようです。でも今は、やさしい旦那さんと2人のお子さんにも恵まれ幸せに暮らしながら音楽活動も続けているそう。なんか親戚の子を見るような気持ちで、ジーンと来てしまいました。

 

僕はモー娘の中でも「I WISH」という歌が大好きなのですが、この曲のサビに

「全ていつか納得できるさ」
「人生って素晴らしい」

という歌詞があります。

 

この歌を、色んな経験を乗り越えた今の加護ちゃんが、心からの想いで歌えていたら嬉しいなあと思います。

 

人生の伏線を回収する

僕が児童相談所で働いていた頃から、もう10年が経とうとしています。

 

当時、僕は虐待と非行担当のケースワーカー(児童福祉司)で

・保護者の相談対応や指導
・子どもの相談対応や指導
・学校や地域、施設、他の相談機関との連携

なんかの仕事をしていました。

 

児童相談所では、ひとりひとりの子どもについて今後の援助方針を話し合う会議があります。ある日、僕が担当していた子の援助方針を話し合っていた時に、所長が独り言のようにこんなことを言いました。

 

「○○さん(子どもの名前)が自分の人生に、ライフストーリーを見出せるようになることが大事なんだろうね」

 

会議ではふだん、今起きている問題に対して「具体的にどのような支援を行っていくか」を議論することがほとんどでした。そんな中で「ライフストーリー」という抽象的な言葉はちょっと異質に感じたことを覚えています。

 

話題はすぐに具体的な議論に戻ったため、所長の言葉はそのまま流れてしまったのですが、僕は心の中でこの「ライフストーリー」という言葉をなんども反芻していました。

 

人生の物語。

 

児童相談所で出会う子どもたちは、育ちの中で大人に振り回されて
自分という存在の中心、
自分の人生の中心が定まらない
ぐちゃぐちゃに混乱している
そんな子ども達が沢山いました。

 

小さな頃から芸能界で活躍していた加護ちゃんも、もしかしたらそうだったのかもしれないし、このブログを読んでくださっている方の中にもそんな方がいるかもしれません。

 

大人との関わりだけでなく、人生で体験した悲しい出来事によって自分の中心が崩れたり、歪んでしまったように感じている方もいらっしゃるかもしれません。

 

でも、そのような感覚も含めて人生の一部で、そこから、その人だけのストーリーを感じていくことができる。

 

映画にも、小説にも物語には“伏線”があります。

 

それが“伏線”であることは後になってわかるもので、その只中にある時には

「なんでこんなことが自分の人生に起きるんだろう」

としか思えなかったりもします。

 

それでも、物語が展開する中で伏線は回収されていく。

 

その“伏線回収”は数日、数ヶ月で起きることもあるし、数年、数十年かかることもある。

 

自分の人生のストーリーを感じて、ストーリーの主人公として生き始めると、おもしろいように鮮やかに伏線回収が起きていく。

 

今、回収できていない伏線があったとしても
「全ていつか納得できるさ」
と信頼できる。

 

それが【本当の自分を生きる】ことなのだろうと思います。

 

もちろん回収されることだけが全てではなくて、たとえ伏線が伏線のまま終わったように感じたとしても、それも完璧で美しい物語なんだと思います。

 

僕は長いこと、人の人生に深く関わる仕事をさせてもらってきて、いつも、いつもただ伝えたかったのは「あなたの人生は素晴らしい」ということ。

 

今、苦しみや悲しみの只中にいる人と対峙する時には顕在的には揺れることもあるけれど、深い部分ではその思いは一度も変わったことはないのだと思います。

 

加護ちゃんが歌う「I WISH」↓
https://youtu.be/tNKS60Mitzc

 

公式のMVもyoutubeに上がってますが、小さなステージにたったひとりで上がり、笑顔で歌うこの加護ちゃんが好きだなあと思います。