デヴィッド・R・ホーキンズ著「パワーか、フォースか」の意識レベル理論を実生活で活かす方法をお伝えしています

転職相談でコーチングを受けると・・・

僕は転職のご相談をお受けする機会も多いのですが、転職したい理由TOP3は

  • 1.人間関係に悩んでいる
  • 2.今の仕事がやりたいことではない
  • 3.給与に不満がある
  •  
    ところが、コーチングを受けると最終的には「転職しない」方を選択する方も少なくありません。

    ​◆〈お客様の声〉大幅な賞与アップや昇給があり、苦手だった対話が楽しくなり、転職を考えたことが嘘のように充実しています

    ◆〈お客様の声〉予定になかった給与UP、賞与がありセッションを受ける前の悩みが解決しました

    ◆〈お客様の声〉不合理な人間関係の悩みが解消し、副店長に昇進しました

     
    ですが上記のご感想からもわかるように、それはけして後ろ向きな理由でもないのです。

     
    「仕事の悩みが解決し今の会社でやりたいことが見つかり、前向きに働けるようになった結果、給料もアップする」 といったことが起こるから。

     
    「転職すべき人」は転職することで理想を叶えていくことになるし、「今の職場で向き合うべきことがある人」はそれに向き合い、乗り越えることで理想を叶えていくのだと思います。

     

    仕事に対する「しっくり感」とマズローの欲求5段階説

    今の仕事が自分にとって「本当にやりたい仕事ではない」と感じていても、仕事に関する悩みや恐れが解決されることで

  • 今の役割や職場に「しっくり感」や「やる気」が出てくる
  • 今の役割や職場でやりたいことが見つかり、自分から参加・提案できるようになる
  • といった変化が起きることは珍しくない。

     
    これは、マズローの欲求5段階説という有名な理論によって説明ができます。人の欲求には5つの段階があり、低い階層の欲求が満たされるとより高次の欲求が顕在化するという説です。

     

     

  • 第5段階:自己実現の欲求
  • ⇒「自分の能力を発揮し最高の自分になりたい」という欲求

  • 第4段階:承認欲求
  • ⇒「他者から認められたい」「自分自身を高く評価したい」という欲求

  • 第3段階:社会的欲求
  • ⇒家族や友人、職場などの社会集団で「受け入れられている」感覚を求める欲求

  • 第2段階:安全欲求
  • ⇒健康や経済の安全、暴力の危険にさらされない安全を求める欲求

  • 第1段階:生理的欲求
  • ⇒食事、睡眠、排泄など生存するために必要なものへの欲求

     
    ※マズローは晩年、第5段階の上に

  • 第6段階:自己超越の欲求
  • ⇒自我を超越して「社会をよりよいものにしたい」という欲求 を加えています。

     
    例えば、職場で ハラスメントを受けていたり 反抗的な部下に悩んでいる人などは

  • 第2段階:安全欲求
  • が満たされていない状態。

     
    あるいは、たとえば同期と比べて昇進が遅れた自分を責めてしまう、 職場になじめないなどの悩みを抱えている人は、

  • 第4段階:承認欲求
  • 第3段階:社会的欲求
  • が満たされていない状態。

     
    このような状態では、より高次の自己実現欲求は顕在化しづらい。だから、今の仕事に対してやりがいを感じられにくくなるのです。今の仕事内容そのものが合っている・合っていないという話とは分けて考える必要があります。

     
    これらの低次の欲求がある程度満たされると、さらに高次の

  • 第5段階:自己実現の欲求
  • が顕在化する。

     
    それによって今の仕事上の役割にしっくり感が出てきたり、今の職場の中でやりたいことが見つかるといったことが起きていくのです。

     
    この自己実現欲求レベルの一番わかりやすい例はメジャーリーガーの大谷翔平選手。大谷選手の異次元な能力だけでなくひたむきに夢を追う生き方に 憧れる人も多いと思いますが、それは、「承認欲求以下の欲求が 完全に満たされているから」と説明することもできます。

     
    そして、大谷選手ほど完全に承認欲求が満たされていなくても、たとえば7-8割がたでもある程度満たされていれば自己実現欲求が顕在化する。多くのクライアントさんや経営者仲間を観察した体感として、僕はそう感じています。

     
    大谷選手のように夢を追う熱い生き方は、僕たちにもできるのです。