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認知症は、新しい親子関係を創るために利用するもの

認知症は、新しい親子関係を創るために利用するもの

 
クライアントさんから、親御さんの認知症の改善報告が入ってきました。

「認知症になる前の意思を持った顔」を取り戻す時間が増え、今では一緒に料理をしたり、クライアントさん(子)からの相談を真剣な表情で身を乗り出して聞いてくれたりしているそうです。

このクライアントさんは、もともとは「人生ずっと人間関係がうまくいかない」と言うご相談でいらっしゃった方です。

その悩みの心理的背景には、幼少期の親子関係の記憶から創られた「私は愛されない存在」と言う自己イメージがありました。

セッションではその自己イメージの調整を行うとともに、認知症の親御さんへの接し方について細かくアドバイスさせて頂きました。

そして「愛されていた記憶」を思い出し、「私は愛を与える存在」に自己イメージが切り替わったあたりから、ご自身でも驚くほど人に対する感じ方や反応が変化していきました。

親御さんの認知症が改善し始めたのも、この頃からのようです。

人間関係の悩みも親御さんの認知症も、「本当の自分の生き方」を取り戻すための大きな流れの中で起きていたのかもしれません。

心理療法家のミルトン・エリクソンは、「川の力を受け入れて、これを新しい方向に向け変えさせると、川の力は新しい流れを作る」と例えていました。

直面する悩みに抗うのではなく、いちど受け入れて向き合うことで、新しい流れを生むことができます。

このクライアントさんは今、ご自身の新しいステップに向けて行動を始められています。これまでの一連の気づきを推進力にして、どんどん前に進んで行かれるでしょう!