相手の想いも自分の想いも等しく尊重し、伝え合い、わかりあうアサーティブコミュニケーションであなたの問題解決をサポートします

行動ではなく、パターンを変えてみる

悩みの解消や目標達成のために色んな方法を試したけれど、なかなか思うような結果が出ない、現実が変わらない。という時があります。

同じことを繰り返しながら違う結果を望むこと、それを狂気という。

これはアインシュタインの有名な言葉ですが、色んな方法を試している(=同じことを繰り返しているわけではない)のに、結果が出ないことがあるのは、なぜなのでしょうか?

それは、違う行動をを取っていても、行動の奥にある無意識下の思考パターンが変わっていないことが理由にあるのかもしれません。

僕のセッションを初めて受けられる方には、まず「どのような変化を望まれていますか?」ということをお尋ねします。すると、「今の状況を抜けたい」「今の自分が嫌だ」というふうに、何かを避けることの答えは沢山出てくるけれど、「得たいこと」「達成したいこと」の答えが出てこない、という人が多いのですね。

このような人は、無意識下で「何かを避ける」ことに焦点を当てる思考パターンを使っている状態です。

もちろん、「何かの悩みを解消したい」という想いからコーチングやカウンセリングを利用するのは自然なことではありますが、「何かを避けたい」ということに焦点が当たったままの状態だと、結果的にその「何か」を維持・強化し続けることになります。なぜなら、「何かを避けたい」と強く願う時、脳の中ではその「何か」がイメージされ、それを現実化させるために脳は働くからです。

逆に言えば、脳に正しく「私の得たい状態、獲得したいものはこれですよ」と伝えることができれば、脳はそれを現実化させるために働いてくれるということ。

例えるなら、脳は腕の良いタクシー運転手さんみたいなものなのです。「私が行きたいのはここです」と正しく伝えれば、ちゃんとそこに連れていってくれる。

「何かを避ける」ことに焦点を当て続けることは、運転手さんに「私はここには行きたくないんですよ」と言っているのと同じなんですね。運転手さんからしたら、そうは言われても、じゃあ、どこに行ったらいいかわからない。動けない。という状態になってしまいます。

無意識で使っている思考パターンというのは、思考の単なる癖です。そしてその癖は、自分で自覚しなければ振り回されるしかありませんが、自覚すれば変えていくことができます。

あなたが望む変化が、「何かを避ける」ことに焦点を当てたものになっているなら、次のような問いかけを使うことで、「得たいこと」「達成したいこと」に焦点を向けていくことができます。

私は、なんのために、この変化を創りたいのだろうか?
この変化を創り出すことは、私の人生全体からみて、どんな意味があるだろうか?
この願いが実現したあとに、やりたいことは何だろうか?

現実を変えていくためにチェックすると良い思考パターンについては、他にもいくつかありますので、また別の記事で続きを書いていきますね。
 

11/11(日)@東京 「お金と人間関係」がテーマのワークショップを開催します!