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蠍の火と「生きる目的」

今日は品川にあるグランドプリンスホテル新高輪のラウンジでセッションでした。

 
ここはソファが広く使えて雰囲気も良いので、気に入っている場所です。

セッションの合間、グランドピアノの演奏を聴きつつ庭園を眺めながら「赤い蠍」の話を思い出していました。

 
「赤い蠍」とは、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」に登場するお話です。

 

昔のバルドラの野原に一ぴきの蠍がいて小さな虫やなんか殺して食べて生きていたんですって。

 
するとある日、鼬(いたち)に見つかって食べられそうになったんですって。

 
蠍は一生懸命逃げて逃げたけど、とうとう鼬に押えられそうになったわ。

 
そのときいきなり前に井戸があってその中に落ちてしまったわ。もうどうしてもあがられないで蠍は溺れはじめたのよ。その時蠍はこう言ってお祈りしたというの。

 
ああ、わたしは今までいくつのものの命をとったかわからない。

 
そしてその私がこんど鼬にとられようとしたときはあんなに一生懸命逃げた。それでもとうとうこんなになってしまった。ああなんにもあてにならない。

 
どうして私はわたしの体を黙って鼬にくれてやらなかったろう。そしたらいたちも一日生き延びたろうに。

 
どうか神さま。

 
私の心をごらん下さい。

 
こんなに虚しく命をすてず、どうかこの次にはまことのみんなの幸(さいわい)のために私のからだをおつかい下さい。って言ったというの。

 
そしたらいつか蠍は自分のからだが真っ赤な美しい火になって燃えて、夜の闇を照らしているのを見たって。

 
いまでも燃えてるってお父さんおっしゃったわ。ほんとうにあの火それだわ。」

 
この話は、僕の中で伝説の神回となった北條 真理さんのワークショップで北條さんが話してくださったもの。

 
僕にとってタイムリーな話題だったこともあり、かなりしびれました。

 
ワークショップの後、オーガナイザーの八子由紀乃さんとひたすら「あれやばかったですねー(←語彙力)」と話していたのを覚えています。

 
自分の命を、目的のために使っていますか?

 
そう問いかける蠍の火。

 
もちろん、人は生まれてきた目的があるとか、人生に起きる出来事はすべて生まれる前に選んだものだとか、それが真実なのかどうかはわかりません。

 
わからないけど、この問いかけは、人生に対する見方や解釈の仕方を変えてくれます。

 
そして、そういった人生に対する見方や解釈の仕方こそが、その人の現実を創ります。

 
だからこそ、こう自分に問うことには意味がある。

 
なんのために生きるのか?
なんのためにこの仕事をしているのか?

 
ここ5年ぐらい、僕自身もなんども自分にこう質問してきました。

 
ただ、初めはいくら考えてもわからなかったのです。

 
それは今思うと、生きる目的とは、自分が好きなことやワクワクすることなんだと勘違いしていたからなんですね。

 
でも、自分自身やクライアントさんの人生を見てわかってきました。

 
生きる目的とは、好きとか嫌いとか、やりたいとかやりたくないとか、そういう次元を超えたところにあるものだと。

 
生きる目的とか存在理由とは、自分の経験、強み、知識などのリソースを使って最も世界に貢献する方法である

 
そう僕は解釈しています。

 
※もちろん、生きる目的と好きなこと・やりたいことがイコールである人もいます。

 
つまり生きる目的や使命というのは、好むと好まざるとに関わらず「受け入れるもの」のようなんですね。

 
自分の生きる目的に気づき、受け入れ、その目的を表現し始めると、潜在意識はそのために必要な環境や人脈、お金、健康などの手段を集めてきてくれます。

 
これを体験し、感覚がつかめてくると、つくづく人間とか世界って面白いなあと思います。

 
生きる目的を表現する醍醐味を僕自身ももっと深く味わっていきたいし、誰かがそれを味わうことをサポートしていきたい。

 
そんな思いを馳せる1日となりました。