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なぜ、強みや成功体験は手放さなくてはならないのか?

先週の金スマで、南海キャンディーズの山ちゃんが特集されていました。

 

そこで語られていたことが【強み】とか【成功体験】を考える上で大切なことを教えてくれているなあと感じたので、シェアしますね。

 

山ちゃんといえば 2019年6月に蒼井優さんと結婚し世間を驚かせました。 僕も蒼井優さんは好きな女優さんだったので、だいぶびっくりしました(・´з`・)

 

それまでの山ちゃんは 「モテない、自虐、幸せな人を妬む卑屈な毒舌」といったイメージ。そんなキャラクターがファンからも支持されていたし、山ちゃん自身もそれが自分の強みだと自覚していたそうです。

 

こんなふうに自分の特性が他者から評価されたり、現実的な成果(売れるなど)につながっていたりすると「これが自分の強みなんだ」 と認識するのは自然なことかもしれません。もちろん 「これが自分の強みだ」と 思えること自体は素晴らしい体験です。でも一方で 「これが自分の強みだ」 という思いこみが自分を制限してしまうこともあるんですね。

 

たとえば 「モテない、自虐、幸せな人を妬む毒舌」 でブレイクした山ちゃんは

◎結婚すると「モテない、自虐、妬み」という”武器”は通用しなくなる

◎幸せな自分では笑いは取れない

◎毒のない自分など誰も求めていない

そう思いこんでいたそうです。

 

だからこそ「結婚して幸せになることは、僕の戦う”武器”をすべて放棄すること」を意味し、 結婚や幸せを恐れるようになっていたそうなんですね。

 

こんなふうに「これが自分の強みだ」 という認識がいつの間にか

「自分の強み(うまくいくやり方)はこれしかない」

「この強み(やり方)を手放すと人は離れていってしまう」

といった自分を制限する思いこみを生んでしまうことがあるのです。

 

強み・成功体験が 制限を作ることがある

このように強みや成功体験だと思っていたものが、人を制限する思いこみを生むことはけして 珍しいことではありません。

 

たとえば子どもの頃に優等生だったとか、 聞き分けがよかったりとか、 家庭の中で役に立つふるまいをしていたことで周囲(親など)からほめられた体験も、ひとつの成功体験といえます。

 

そういった成功体験が

「人より勝っていなければ私は愛されない(価値がない)」

「言いたいことを言わず我慢しなければ、私は愛されない(価値がない)」

「誰かの役に立っていなければ私は愛されない(価値がない)」

という思いこみを創り、その思いこみによって自分の生き方に制限をかけてしまう人は少なくないのですね。

 

人生においてはそういった 「過去の成功体験から創られた思いこみ」が 目標達成のエネルギーになったりトラブルを避けるなどの役に立つこともあります。

 

でも、そういった 「過去の成功体験から作られた思いこみ」のためにしんどくなったり限界を感じる時期がくることもあります。そのしんどさや”限界な感じ”は、過去の成功体験から自分の強みだと思っていたものは 実はダミーですよ、というサインかもしれません。

 

それは、本質的な自分の強みはまったく別のところにあるかもしれないということ。

 

その本質的な自分の強みは、それまで自分の強みだと思っていたものをいったん手放してみることで発見できることも少なくないのです。

 

そんな時には、自分の強みだと思っていたものを手放すことで、今まで見えていなかった本質的な強みが顕在化することはよくある話です。

 

山ちゃんもまさにそうですよね。結婚して、モテない自虐キャラを手放してもなお今まで以上の活躍を見せてくれています。それは、モテないとか自虐とかの表面的なイメージに覆われていた 山ちゃん独特のセンスや実力がさらに発揮されるようになったからなのかもしれません。

 

だからもし、今のあなたが 「自分はこれが強みだ」と 「自分にはこれしかない」 と思えるものがあったとしても (そう思えること自体は素晴らしいことです^^) それにとらわれ過ぎないでほしいな、 と思います。

 

もしかすると、 あなたの本質的な強みや魅力はまったく別のところに あるのかもしれませんよ。