ミリオネア(富裕層)の人たちに、一般の人から寄せられた質問に答えてもらうという企画がありました。
いくつかの質問の中で、人によって答えがバラバラだったものがある一方で、全員の答えがほぼ共通した質問もありました。
この共通する答えの中に、ミリオネアの人たちが物質的な豊かさを実現した心理的背景がわかりやすく表現されていたので、ここでシェアしておきたいと思います。
まずひとつ目は、「何をしている時に最高だと感じますか?」という質問。
この質問に対して、ミリオネアの人たちはどう答えたのか?というと、
「いやいや〜、そもそも、その質問自体おかしいよ!だって、それって、”最高じゃない時がある(多い)”という前提で質問してるよね?」
「いつも最高だよ!」
「あえて言うなら、このインタビューを受けている”今”!」
これが、ミリオネアの人たちの答えです。
彼らは、いつも最高だし、今が最高なんですね。
そしてそもそも、この質問をした人は、自分が無意識に持っていた”前提”にすら気づいていなかったかもしれません。ミリオネアと、そうでない人は、そもそも持っている前提が違うのですね。そして、前提が同じ人どうしで過ごすことが多いと、その前提にすら気づけないものなのです。
ここで、「ふーん、ミリオネアの人たちは、お金があって好きなことばっかりできるから、そりゃいつも最高でしょ。私とは状況が違うよね」と考えてしまうと本質を見誤ります。
ミリオネアの人たちは、お金があるから、いつも最高なのではありません。お金があるという現実は、潜在意識にある”心理的な前提”や”思考・行動パターン”の結果として創られるものです。意識が先で、現実があと。
ミリオネアの人たちは、目の前の現実がどうあれ、「いつも最高だ!」「今が最高だ!」という前提をそもそも持っていたからこそ、その前提から創られた思考・行動パターンによって行動し、その結果として、物質的な豊かさを手にしているんですね。
もうひとつの質問は、「虚無感に襲われることはありますか?」というものです。
この質問に対して、ミリオネアの人たちは、こう答えます。
「”襲われる”って質問じたいがおかしいよね。自分が感じたくて感じている感情なのに!」
この答えからも、質問者とミリオネアの前提がそもそも違っていることがわかります。
ミリオネアの人たちに共通するのはネガティブ感情に対して受け身(被害者)になるのではなく、それを感じたくて感じているのは自分、つまり、「すべての現実は、自分がやりたくてやっている」という前提です。”自分が直面する体験の、すべての責任を自分で引き受ける”思考パターンとも言えます。
※ただしこれは「私が悪いからこんなことになったんだ」と、自分を責めることとは違いますので、注意してください。
「いや、こんな苦しい想い、やりたくてやってるんじゃないよ」そう思う人もいるでしょう。
でも、前提が変わるとそこから生まれる思考や行動が変わり、現実が変わっていきます。そして、自分が慣れ親しんだ前提は、それが(理想の現実を創るという点において)好ましくないものであっても、それが心地よく感じるものです。
逆に、これまでの自分にない前提を取り入れると、最初は違和感や不快感、あるいは「こわい」と感じることも少なくありません。しかし、そのように違和感を感じる前提を取り入れてみることで、脳の動きが変わり、新たな可能性を見つけていくこともできるのです。
もしもあなたが、今、「私は状況や他人のせいで、自分の望む現実を生きられていない」と感じるなら、次の質問を自分に投げかけてみてください。
これらの質問はすべて、自分の人生の主導権を回復する質問です。
「自分で感じたくて感じていた感情である」ことを受け入れれば、「自分で感じたくて感じていたんだから、自分でやめることもできる」という前提が生まれます。人生の主導権を取り戻し、自分で主体的に人生をコントロールしていくには、この前提が不可欠です。
人生の主導権を取り戻すか、被害者で受け身でい続けるか。どちらが良い・悪いはなく、できるか・できないかではなく、ただ、あなたはどちらを選びたいか?が重要です。そして、どちらを選ぶかを意識的に決めるだけでも、変化は始まっていきます。
お笑い芸人のみやぞんさんの「自分の機嫌は自分で取る」という言葉が話題になっていました。この言葉に、ミリオネアの人たちと共通する前提が読み取れます。みやぞんさんは感性が鋭く、自然に、本質的に大切なことに気づいている人なのかもしれません。
自分が機嫌よくいるための責任は自分にある。
自分の人生を最高にするのは自分。
もしも今、あなたが「最高だ」と思えない現実を生きているなら、今すぐ最高にする責任があなたにはあるのです。