達成したい願いや解決したい悩みについて、行詰まってしまう時には、他人の思考パターンや意識レベルの視点を使ってみると新しい気づきやヒントが得られたりします。
先日は、経営者のクライアントさんと「稲盛和夫さんの思考パターンと意識レベルを使えるようになる」ことをテーマにセッションを行いました。
②対話によってご自身の状況に置きかえて考える
③実際の経営の中で稲盛さんの思考パターンや意識レベルを取り入れていく
この①②のステップをセッションで行ったのですが(③は宿題)、稲盛さんの思想がより腑に落ちて理解できたり、経営課題に対するヒントが得られたりで、すごく良かったです!
この手法は今後、他のクライアントさんのセッションにも取り入れて行こうと思います。
稲盛さんの言葉はシンプルでパワーがあり、そのまま目を通すだけでもポジティブな影響を受け取ることができます。そして、思考パターンや意識レベルというツールを使って読み解くことで、一つ一つの言葉を相互に関連づけて理解し、自分自身に役立てていくことができます。
経営とは、人として正しい生き方を貫くことだ。(稲盛和夫)
たとえば、稲盛さんは上記の言葉のように「人として正しくあること」の重要性をくり返し述べられています。
そして僕は、稲盛さんがおっしゃる「(経営者にとっての)人としての正しさ」とは、道徳の授業でならうような「人としての正しさ」とは少し違うと考えています(僕の個人的な見解です)。
それは、【調和的であること】とも言い換えることができる。
調和的であるとは、自分のためであると同時に、他人のためでもある思考や行動を選ぶ人のあり方のこと。
それは、主語を「わたし」「あなた」から「わたしたち」に変えて思考し行動することであり、その「わたしたち」の範囲を広く持つということです。
経営者であれば、自分だけの儲けとか、楽することだけを考えるのではなく、従業員、お客様、取引先、その家族、地域、国、世界など、より広い範囲を「わたしたち」と定義して、わたしたちがよりよくなっていくために経営をしていくことが【調和的なあり方】です。
稲盛さんの数々の言葉には、随所にこの思想が現れているように思います。
そして、これはそのまま高い意識レベルの視点でもある。つまり、調和的な思考や行動を選び、調和的な生き方をすることで、僕たちはパワーを高め心地よく願いを実現していくことができるのです。
これは道徳的な「こうあるべき」論ではなくて、そのようなあり方をしていると人はうまくいくようになっているようだ、ということなんですね。
経営者や管理職、ビジネスマンだけでなく、恋愛や結婚、人間関係やその他の願いを持たれている方にも、この【調和的なあり方】は超重要です。
もしあなたが、稲盛さんをはじめとした長期的に成功されている方々の著書を読まれる時には、この【調和的なあり方】という視点を持って読んでいただくと、よりいっそう理解が深まると思いますので、おすすめです!